バトルMC名鑑:inferio

MCネーム inferio(いんふぇりお)
本名
生年月日 1996年4月17日
Rep 大阪

主な戦績

  • 戦極 U-22 MCBATTLE 2017 第三次審査会 優勝

日本語の妙を巧みに操る

楽曲のみならず、MCバトルにおいても”巧い言い回し”というのは昔から、パンチラインとなり得るラインとして、一部のラッパーの間で好んで使われてきた。

例えば、”ULTIMATE MC BATTLE 2008 GRAND CHAMPIONSHIP”のysk対Y.A.S.の次の応酬。

 

ysk:秋が来て 春 そして冬が来る お前にやるよ冬休み
Y.A.S.:冬が来て 春が来て が来る そしてお前のラップも飽きがくる

 

和歌における”掛詞”のように、同じ音なのに違う意味をもつ言葉、すなわち同音異義語を用いたパンチライン。

掛詞のほかにも数字を用いた語呂遊び(数字遊び)や、言い得て妙な比喩表現などもこれに当たる。これらの中には英語では同じように表現をするのが不可能なものもあり、そういったものは”日本語ラップ”だからこそ出来るラップと言える。

この”巧い言い回し”を用いたラップが2017年頃からバトルシーンの中で流行し始めた。きっかけは恐らく第11回高校生ラップ選手権優勝者の9forだろう。

9forはこの戦術を積極的・意識的にバトルに取り入れた先駆者と言える。後に、ミメイなどもこの戦術を好んで用いるようになり、現在は定番の戦術として定着しつつある。

しかし、inferioのように先述した戦術をメインに据えるラッパーは他にいない。inferioは一つのバースの内、最低でも一つは巧い言い回しを用いたラインを入れる。

日本語の妙を武器とする唯一無二のラッパーと言えるだろう。

 

バトルスタイル

inferioのバトルスタイルは、大枠の系統で言えば”パンチライン型”である。掛詞以外の韻は申し訳程度にしか踏まないし、フロウもおよそ単調である。

しかし、一発で勝敗を決するような弩級のパンチラインを武器としているため、それが上手い具合にはまったときにはどんなMCが相手でも勝てる可能性を秘めている。

こちらはinferioがバトルシーンで認知されるきっかけとなったバトルの一つだ。

お前は韻踏むの確かに上手い
けど会話が出来てない
テニスだったらラリーよりもスカッシュ
ライム絞っても弾けていく

ラリー(球の打ち合い)= 会話
スカッシュ(壁打ち)= 会話にならない一方通行の言葉

がーどまんのを“韻を踏むばかりで会話が出来ないMC”とし、それをテニスに例えたラインだ。

さらに、”韻を意味するライム”と”果実のライム”のダブルミーニング、前述した”競技としてのスカッシュ”と”飲み物のスカッシュ(ライムスカッシュ)”のダブルミーニングへと繋がっているのだ。

この複雑に入り組んだパズルのようなラップ、これこそがinferioの真髄であり、彼を唯一無二のMCたらしめるものと言える。

 

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